ぷりぷりてんぷ

ぷりぷりてんぷ

1. ぷりぷりてんぷの概要

Intel Core2 DuoやAMD Athlon64などの最新CPUには,ファンコンや危険防止用の温度センサーがCPU(コア)内にDigital Thermal Sensor(or DTS)として用意されています. このDTSの値は,MSRやNBのレジスタからAD済みの温度データとしてかんたんに取得することができます. DTSにもTDの精度の問題はありますが,同一環境における熱対策前後の比較等,参考になるデータにはなるでしょう. 「ぷりぷりてんぷ」は,これらのDTS値を取得し記録することができます. 競合の「CoreTemp」や「SpeedFan」と決定的に違う点は,以下の通りです.

Features

ぷりぷりてんぷは,CPUクーラーの評価を行なう際に最大の力を発揮します.それ以外の用途での使用はお勧めいたしません. 加えて,自作PCに詳しい方,ぷりぷりの変な文章でも読むことができる,読解力の強い方でないと辛いかもしれません.

TXの作者さまから苦情が入りましたので、一部修正してあります。 以上よろしくお願いいたしますm(_ _)m

2. かんたんな紹介

ぷりぷりてんぷ ぷりぷりてんぷ

(左)起動画面 (右)生成するログファイル

3. 公開概要

本ソフトウェアを公開する最大の目的は,本研究室における計測条件を伝えるための手段であると考えております. 一般のフリーソフトと同様に,技術的なサポートや,動作の保証を行なうことはできません.使用は各人の責任の下で判断してください. また,必ずreadme.txtをお読みいただき,動作環境などについて吟味を怠らないで下さいm(_ _)m

ダウンロード

過去のバージョン(グラフ化できません)

4. グラフジェネレータ

グラフジェネレータはその名の通り,ぷりぷりてんぷのログファイルを認証し,グラフ化するWEBアプリケーションです. グラフジェネレータには,暗号化されたファイルを本サーバーで認証し,MSRやNBから得られた値を保証するという大切な役割があります. すなわち,ぷりぷりてんぷはグラフジェネレータと一緒に使用することに大きな意味があります. ぷりぷりてんぷを使用して,エビデンスのある熱履歴を描きたい方は是非お試し下さい.

グラフジェネレータはこちら

5. DTSに関するメモ(推論)

複数センサー(Intel)

IntelのDTSはAMDのそれとは大きく異なるものと思います. まず,最大の特徴は複数センサーを持つことが出来る,という点にあります. 従来のダイセンサーは1つのみでした.CPU固体によって最も熱くなる箇所が異なるということを考えると,安全性を考慮する上で大きめにマージンを考えないとならなくなります. しかし,DTSでは複数のセンサーを組み込み,常に一番温度の高い箇所を拾える可能性が高まっていると思います.C2Dのサーマルスペックは緩くなったかな?
(Intel Tech Journal 2006 Q2 Vol. 10 Issue 2)

工場出荷時の校正(Intel)

海外のフォーラムでも見かけたのですが,工場出荷時に校正用のROMに補正値を書き込んでいるのではないかという話です.(理にかなっている) 例えばTjMax100℃のCPU固体を,100℃の恒温槽に入れて,そのときのDTSの値を0にするように補正値を何処かしらに書き込んでおくという方法です. もしこうであるならば,TjMaxに近い箇所では(ディレーティングとは別に)マージンを少なくできるでしょうし,ファンコンの機能や危険防止策としてはかなり優秀なのではと思います. (逆にTjMaxから離れるほどTDの誤差は出やすくなる? しかもコアごとに特性はバラバラ?)
http://documents.irevues.inist.fr/bitstream/2042/6579/1/TMI23.pdf

センサーの位置(Intel)

「CoreX」という表記で示される温度がPCBとダイの接合部「最も熱くなる可能性が高い場所」の温度を示し,「CPU」と示されるのがダイの温度ということになります.

負荷ソフトの種類(Intel)

常に温度の高いセンサーの値を拾う…という前提があるということは,同じ負荷状況でないと駄目ってことになりそうです.TXならTX,TATならTATを使って同じユニットに負荷を与えてください.

取り付け方法における両コア間の温度差

ぷりぷり自身が計測している間に,コア0と1で立場が逆転したこともありますが,十中八九取り付けミスです.(グリスの状況を見ると一目瞭然) コア間で温度の相関が逆転している場合は,取り付けミスを疑った方が宜しいかと思います.

TDの特性

下記のページやIntelのドキュメント等を読んでいますと,0.16℃/℃(実温度変化1℃につき,TDの変化が最大で0.16℃ずれている)くらいの比例誤差はありうるのではないかと, エクセル君が言うのですが. 仮にTjMaxで上手いことに校正していても,アイドル時の温度辺りでは無茶苦茶な温度を示しているかもしれませんね.(温度が低いほど両コア間での温度差が発生する場合は,その可能性が高い) この特性を考えると,ΔT(DW)を用いてCPUクーラーの比較評価を行なう場合はTambientについてはかなり意識しなくてはならないと思います.
http://www.geocities.jp/thermal_diode/

AMD

以前,impressさんの記事として紹介したのですが,K10以降は複数センサーを持つと書いてあります.TCEN回路という謎の言葉もありますが,期待しましょう. (K10が4コア以上を目指す以上,間違いなくセンサー系は変わると思います.今のままだと,DTSのデータ形式を見る限り2コアが限界かと.) それと,単位が0.25℃になっているので,その辺も期待です.
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/0214/kaigai336.htm

CPU以外のデバイス

アクセスできるレベルで提供していただけると凄く嬉しいですね〜. GPU,メモリ,チップセット類など,やがては環境センサにも….

皆様からのご意見お待ちしておりますm(_ _)m

CPUクーラー研究室