”Load Fan電圧”:負荷を止める瞬間の温度を抜擢
”DW Fan電圧”:そのファンの電圧のときの室温とCPU温度の差を示す
”DW Difference”:DW同士の温度差で,小さいほどファンの回転数依存が少ないことを示唆する
ぷりぷりてんぷグラフジェネレータの仕様(PHP):5タイミングに1回のみ算出
ファンの回転数は12Vと5V駆動時に,それぞれ2400rpmと推定1000rpm程度であるという仮定のもと話を進めます.また,前回の測定においては1600rpmと700rpm程度であるとしております.
なお,ここではDWの値を中心に,その値が正しいという前提の元,考察を行なっております.
加えて,周辺温度に関しては,ファンの3次元的な位置によって大きくことなることから,ヒートパイプの向きなどを変更することで大きく異なってくるものと思われます(ベース部がスタックの中央にないクーラーほど).
シングルファンでの性能においては,2400rpm~1000rpmにおいては最高性能を叩き出すことが分かりました.700rpmといった静音環境でも,悪くない印象です.
明らかに前身であるSI-120よりも表面積が広く,高性能を保つレンジが広いことから,絶妙なフィンピッチなのかもしれません.
ただし,環境温度に関してはSI-120よりも遥かに劣る結果となりました.特に1000rpmにおいてはその差は激しく,静音志向で周辺冷却も兼ねたい人にとっては悩ましい問題と言えるでしょう.
SI-128は既に公に販売終了となっており,今後も確実に入手できるかと言えば,それはNOといわざるを得ません.今年も新しいトップフローが出てくるでしょうし,それまでは在庫が持つかもしれません.
回転数が上がるほど苦しい立場となるSI-120ですが,最近の静音ブームも加味して1000rpm程度までであれば,まだまだトップクラスの性能です.
1600rpm以上ではフィンピッチの観点からもアウェーでの戦いと言えるでしょう.
後継機であるSI-128に比べ,2400rpmでも1000rpmでも周辺冷却は強く,やはりSI-120とSI-128の甲乙をつけるのは難しいなと思います.
SI-120は現在も販売が続いており,比較的入手しやすいCPUクーラーです.ファンは付属せず5000円台という割りと高額なCPUクーラーです.
ファンと一緒に購入する際には,800~1200rpm程度のファンをオススメします.
どの回転数帯においても厳しい戦いを強いられています.干渉性も後継機のSI-120に一歩譲る状態で,Thermalrightの代表作品としては少々寂しい結果となりました.
とは言え,RubyOrbの結果なども考えると,性能は依然として高水準であり,スーパーCPUクーラーたちの中では輝けなかっただけであると考えられます.
もう一つ注目点として,背が低いことが要因と考えられますが,12V時の周辺冷却性能がかなり高い…といった結果が見られます.
XP-120は未だに販売が続いているロングランな製品です.LGA775やAM2に標準で対応していないのはSI-120と同様です.
前回の1600/700rpmでの戦いは苦しいものとなりましたが,今回の2400rpmという舞台ではSI-128やSQUARE DUALに続く性能を叩き出しました.
一方で,1000rpmとなるとやっぱり宜しくないようで,風量の強い状態で性能を発揮するCPUクーラーであるように感じます.
周辺冷却も背が高いだけあって,いい結果とは言えません.
ANDY Coolerはscytheの代表作品であり,どこのショップに言っても見かけますし,入手はかんたんでしょう.
付属のファンは1200rpmと書いてありますが,ミスマッチなのではないかと思いたくなります.こだわる方は1600rpm以上のファンも一緒にどうぞ~
前回の測定では,デュアルファンの計測を行なえず非常に悔しい思いをしましたが,今回は晴れ晴れした気分で考察を掛けるのでちょっと嬉しかったりします.
ファン単体での性能は全レンジで傾向はほとんど変わらず,CPUの冷却においてはSI-120以下という期待はずれの結果ですが,周辺冷却,特にコンデンサ=ソケット周りの冷却は素晴らしいものがあります.
デュアルファン駆動になると,CPUの冷却性能も若干増えますが,それ以上にメモリの冷却能力が凄まじいほど上がるようです.
風神匠は老舗CoolerMasterの製品だけあって入手は比較的容易のようですが,やはりその巨大さによる干渉への不安があるのか,なかなか購入しづらいのではないかと思います.
お店によっては干渉した場合に交換保証などをしてくれるショップなどもあるでしょうし,それらを利用するのも一つの手なのかもしれません.
ただ,いろいろと干渉をクリアしていくことも自作PCの醍醐味であるという意気込みは持っていただきたいです.
前回の測定で1600rpmでかなりの性能を見せ付けてくれましたが,700rpmになると極端に性能が落ちたBigTyphoon.1000rpmでも,やはり辛い結果となりました.周辺冷却も最低レベル….
それでも1600/2400rpmでは冷却性能は目を見張るものがあります.2400rpmではANDY Coolerに追い越されていますが…
現在はRev.2として販売が続いております.ソケットAも引き続きサポートということで,AthlonXPなユーザーさんにとっては有難い存在なのではないでしょうか.
上位版の位置づけであるBigTyphoon VXとの差はそれほどないでしょうし,バックプレートが省略されたりしているそうで,価格面からも非VXのBigTyphoonの方が良いのではないかと
個人的には思っております.
ヒートパイプを多数兼ね備えた巨大トップフローたちにはどうやら太刀打ちできなかったようです.いくら通常のファンの位置と異なるといっても,あまりに差が出てしまいました.
ただし,周辺冷却には目を見張るものがありますし,本来はもっとソケットに近い位置にファンがあることも考えると,周辺冷却は間違いなくトップクラスであると言えるでしょう.
測定中にヒートシンクの上部に触れても大して熱くないことから,やはり放熱速度が足りていないのではないかという気がします.是非次のOrbシリーズからはヒートパイプを加えて欲しいなと思います.
RubyOrbはその前身というか上位版であるBlueOrbIIと共に好評発売中のようです.BlueOrbIIはベース部の素材が銅製で,RubyOrbよりも放熱速度が速いかもしれません.そして,次の計測時には手元にいるかもしれませんorz
ベース部とメイン部のヒートシンクが別れているCPUクーラーとしては,最大のフィンピッチを誇るDominator.
やはり結果としても緩めな1000rpmで良い結果を出しており,DW Differenceも小さいことから,ファンレス志向が強いことが示されました.
付属ファンも1200rpmということで,製品の性能を引き出すのに最適なファンを選出したなと思いますし,同社の25cmファンケースなどとも相性が良いのでしょう.
周辺冷却も割と良好で,14cmファンであればさらに広範囲に冷却することができるでしょう.取り付け方向によって大きく異なるでしょうが…
残念ながらDominatorは完全に終息した製品であり,入手は極めて困難であると言えます.
CPUクーラーを愛する方は,予めDominatorを買うかどうかを心に決めておき,店頭で出会ったときに迷いなく購入できるように心がけておきましょう.
シングルファンでの性能は2400rpmにおいては,突出してくるANDY CoolerやBigTyphoonやエースのSI-128に負けており,緩めな1000rpmでもまずますの成績と,割とバランス型のようです.
しかし,SQUAREはデュアルファンにて,その本来の性能を示してくれるようで,2400rpmでも1000rpmでも最高性能を示してくれました.特に1000rpmでは確実な差として表れ,その性能の高さを示してくれました.
また,ファンの位置が限りなくソケットに近い場所に位置しており,周辺冷却も最高レベルとなっており,デュアルファンでの性能の高さは,サイドフローを含めても最高クラスなのではないかと思います.
こういう素晴らしいCPUクーラーに限ってなかなか売られていないという残念な話は,SQUAREも例外でなく,入手は困難であると言えます.
筆者はたまたまツクモ1/2号店さんで,しかも特価品を買えるという幸運に恵まれましたが,,,秋葉原で店頭販売されているのを見かける機会はあまりありません.
これもDominator同様,不意に出会っても,驚かずに堂々と買えるように心がけておくと良いかもしれません.なお,付属するファンは2400rpmで,1つしか付属しておりませんので注意してください.
現存する12cmファン以上のトップフローCPUクーラーはしゃぶり尽くした感があります.どれも個性的な特徴を持ち,十クーラー十色と言った感じで,計測自体は非常に有意義であったと思います.
今年もまた新たなCPUクーラーが続々と登場してくるでしょう.しかし,ATXという規格,ケースの横幅のこれ以上の巨大化が考えられない以上,CPUクーラーの冷却性能は大きさだけでは限界に達するでしょう. DHTSなどのパテントが話題となっておりますが,さまざまな挑戦がこれかも続くでしょうし,それらのCPUクーラー達とこれからも出会えると考えると,CPUクーラー界はまだまだ楽しそうです. 新しいCPUクーラーの登場や,その他の何かしらの計測オプションが見つかり次第,再びの○○クーラー最強決定戦が勃発することとなるのでしょうか.
今回の計測に用いたソフトウェアは全てフリーソフトウェアを使用しました.これほど便利なソフトウェアを公開していただいていることに感謝いたします.
また,フォーラムやスレッドで応援してくれた訪問者さんたち,本当にありがとうございます.
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(スレッドでも構いませんが,あまり迷惑を掛けたくはありませんので,長くなりそうでしたらフォーラムでお願いいたします.)
第1版 at 2007年3月11日 編集:ぷりぷり
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